Japanese
English
TOPICS 免疫学
PD-(L)1阻害療法に伴う有害事象に関わる免疫応答機序
Immune mechanistic action underlying anti-PD-(L)1 therapy-induced adverse events
塚本 博丈
1
Hirotake TSUKAMOTO
1
1京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センターがん免疫治療臨床免疫学部門
pp.957-958
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28412957
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PD-(L)1阻害療法に伴う有害事象
がん治療の新たな選択肢として確立されたPD-(L)1阻害療法は,がんを攻撃する免疫応答を(再)活性化すると同時に,通常は抑制されている自己組織に対する免疫応答も活性化してしまうリスクがある.このPD-(L)1阻害療法に伴ういわゆる “副作用” は他のがん治療のそれとは異なり,自己免疫疾患様の免疫細胞による正常自己臓器の傷害に起因するため,免疫関連有害事象(immune-related adverse events:irAE)とよばれる.症状が重篤な場合は治療中断を余儀なくされ,死に至るケースもあるため,そのマネジメントが求められる.しかし,irAEの原因となる免疫応答の本体,および発生機序はいまだ明らかでない.
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