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特集 肝線維化とバイオマーカー
はじめに
-――肝線維化を多角的に評価できるバイオマーカーとその臨床応用の可能性
Introduction
――Biomarkers for multifaceted assessment of liver fibrosis and their potentials for clinical application
三善 英知
1
Eiji MIYOSHI
1
1大阪大学大学院医学系研究科生体病態情報科学講座
pp.913-913
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28412913
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- Abstract 文献概要
線維化は多くの疾患に関わる生体反応のひとつで,肝疾患の場合は病態進展の程度を評価するうえで最も重要な因子である.線維化進展度は肝臓がんの発がんリスクの筆頭にあげられるだけでなく,線維化の終末像は肝硬変から肝不全という致死的な病態へとつながる.他の臓器と違って,肝臓は生検による病理検査が病態進展評価のゴールドスタンダードである.しかし1.5kgの肝臓全体を,わずか数ミリグラムの組織で評価するにはさまざまな点で疑問の余地がある.
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