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特集 基礎と臨床の両面から挑む血栓止血学
はじめに
Introduction
後藤 信哉
1
Shinya GOTO
1
1東海大学医学部内科学系循環器内科学
pp.1057-1057
発行日 2021年12月11日
Published Date 2021/12/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279111057
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- Abstract 文献概要
1986年に医学部を卒業し,1992年に心機能の論文で学位を取得する直前から循環器内科の診療と並行して血栓止血の研究を開始した.セクショナリズムの横行する医学界にて,血液学の池田康夫先生のところでの研究を許してくれた循環器内科の半田俊之介先生は寛容であった.所属診療科の異なる筆者を,フォン・ヴィレブランド因子(von Willebrand factor:VWF)と血栓止血学の大御所Zaverio Ruggeri先生のところに留学させてくださった池田康夫先生も既成概念に囚われない大先生であった.VWFも何も知らない筆者を受け入れて4年も教育してくれたZarerio Ruggeri先生の忍耐力も驚くべきであった.これら3名の偉大な指導者がいなければ筆者が循環器と血栓止血学の連携研究を行うことはなかった.専門医制度がはじまって診療科への縛り付けが厳しい時代になったが,発想と行動の自由こそが学問の発展の基盤と思う.
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