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第1土曜特集 HIVの発見から40年――医学はどう戦ったか,これからどう戦うのか
HIV感染予防の新展開
HIV曝露前予防内服(PrEP)の新たな展開
The new trends in HIV pre-exposure prophylaxis(PrEP)
谷口 俊文
1
Toshibumi TANIGUCHI
1
1千葉大学医学部附属病院感染制御部・感染症内科
キーワード:
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
,
予防
,
曝露前予防内服(PrEP)
Keyword:
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
,
予防
,
曝露前予防内服(PrEP)
pp.732-737
発行日 2023年3月4日
Published Date 2023/3/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28409732
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TDF/FTC(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン)が,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の高リスクにある男性間性交渉者(MSM)に対して高い感染予防効果があることが知られるようになり,HIV感染症に対する曝露前予防内服(PrEP)として実際に諸外国で使用されはじめてからすでに10年が経過している.その間,新たなエビデンスとしてイベントごとに服用するオンデマンドPrEPや,TAF/FTC(テノホビルアラフェナミドフマル酸塩/エムトリシタビン)がデイリーPrEPとして使用されるようになり,さらに注射製剤のCAB(カボテグラビル)がPrEPとしての有効性を示し,アメリカやオーストラリアなどで使用されるようになった.日本ではTDF/FTCの薬事承認が切望されており,今後のHIV感染の予防として幅広い使用が想定されている.
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