特集 性感染症
[Chapter 3] 予防
HIV感染症に対する予防投与(PrEP)
谷口 俊文
1
1千葉大学医学部附属病院 感染制御部・感染症内科
キーワード:
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
,
曝露前予防内服(PrEP)
,
ツルバダ配合錠
,
デシコビ配合錠
Keyword:
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
,
曝露前予防内服(PrEP)
,
ツルバダ配合錠
,
デシコビ配合錠
pp.122-127
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_122
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★★★曝露前予防内服(PrEP)とはヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染のリスクが高い性行為を行う成人と,注射薬物を使用する人々の予防手段である.
★tenofovir disoproxil fumarate/emtricitabine(TDF/FTC)とtenofovir alafenamide fumarate/emtricitabine(TAF/FTC)の二剤型が本邦では用いられている.
★毎日服用するデイリーPrEPと感染リスクの行為(イベント)ごとに服用するオンデマンドPrEPの二通りの方法がある.
★★PrEPとして薬剤を提供するだけでなく,定期的なHIVなどの検査が必要である.
★TDF/FTCの先発薬であるツルバダ配合錠は,HIV感染予防のための適応が承認される見込みである.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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