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今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
HIV感染症の予防—感染曝露後予防(PEP):oPEP,nPEP/PrEP
Prophylaxis for HIV infection:post-exposure prophylaxis(PEP):occupational PEP,nonoccupational PEP(nPEP),and pre-exposure prophylaxis(PrEP)
木内 英
1
1東京医科大学臨床検査医学分野
キーワード:
職業感染曝露後予防
,
oPEP
,
非職業感染曝露後予防
,
nPEP
,
感染曝露前予防
,
PrEP
Keyword:
職業感染曝露後予防
,
oPEP
,
非職業感染曝露後予防
,
nPEP
,
感染曝露前予防
,
PrEP
pp.612-618
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202025
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Point
●ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は,感染者の血液や体液などの,粘膜や血流への曝露によって感染するため,針刺しや感染リスク行為があった場合には予防(PEP)が必要である.
●職業的感染曝露による感染例はほとんどないが,予防(oPEP)では,曝露後72時間以内にツルバダ®(もしくはデシコビ®)+アイセントレスを開始する.
●性行為などリスク行為後の非職業的感染曝露後予防(nPEP)はPEPとほぼ同じであるが,肝炎や梅毒など他の性感染症の検査も行う必要がある.
●ハイリスク患者に対して,リスク行為にかかわらず,普段から抗HIV薬を服用する曝露前予防(PrEP)が試みられているが,課題も多い.
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