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第1土曜特集 HIVの発見から40年――医学はどう戦ったか,これからどう戦うのか
HIV/AIDSとその治療の新展開
HIV感染症とsexual health
-――細菌性性感染症からヒトパピローマウイルスワクチンまで
Sexual health and HIV prevention
水島 大輔
1
Daisuke MIZUSHIMA
1
1国立国際医療研究センター病院エイズ治療・研究開発センター
キーワード:
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
,
曝露前予防(PrEP)
,
性感染症(STI)
,
男性間性交渉者(MSM)
Keyword:
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
,
曝露前予防(PrEP)
,
性感染症(STI)
,
男性間性交渉者(MSM)
pp.714-718
発行日 2023年3月4日
Published Date 2023/3/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28409714
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近年の性感染症(STI)の予防・診断における世界的な流れとして,特に高リスク者に対しては定期的な検査を推奨する方向にある.症状がなくても自分の健康を,性の健康(sexual health)も含めて自分で維持する概念が重要になっている.特に,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者やHIV予防を行う男性間性交渉者(MSM)に関しては,STIおよびsexual healthに関する新たな知見が集積されつつあり,将来のSTIへの公衆衛生学的な効果が期待されている.本稿では,HIV感染症の治療・予防を軸に展開されるsexual healthに関する世界および国内のMSMを中心とした知見と,来たるべきSTIの新規予防法を紹介する.
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