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第1土曜特集 疾病予防・健康寿命延伸に資する栄養・食生活とは?
持続可能で健康的な食事
持続可能な食事と健康寿命延伸
-――持続可能で健康的な食事に関するガイドラインへ向けて
Sustainable diets and healthy life expectancy
――For national food-based dietary guideline for sustainable healthy diet
片桐 諒子
1
Ryoko KATAGIRI
1
1国立健康・栄養研究所栄養疫学・食育研究部栄養ガイドライン研究室
キーワード:
持続可能な食事
,
健康的な食事
,
温室効果ガス
,
食品ロス
,
食事ガイドライン
Keyword:
持続可能な食事
,
健康的な食事
,
温室効果ガス
,
食品ロス
,
食事ガイドライン
pp.104-109
発行日 2023年1月7日
Published Date 2023/1/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28401104
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気候変動の報告書においても,健康指針に基づく食生活の推進を通じて食品需要に影響を与えることによって複数の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に寄与しうるとされるように,食と環境と持続可能性は切り離せない時代となっている.このため,これまでの個々人の健康のみならず,持続可能性という観点から “持続可能で健康的な食事” が望まれるようになってきている.国際連合食糧機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の指針において,こうした食事の実装に向けた行動のひとつに,持続可能で健康的な食事を定義する食品ベースとした国内の食事ガイドライン(food-based dietary guideline)を開発することが記されている.世界的には健康寿命,疾病負担に関する研究結果に基づく望ましい食品(群)の摂取量が提示され,さらに環境面や社会文化面を加えた総合的な持続可能で健康な食事へ向けたガイドラインを開発している国もあり,わが国においてもこうしたガイドラインの作成が望まれる.
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