特集 健康寿命を延ばす予防活動
健康寿命延伸に向けた公園からの健康づくり
浦﨑 真一
1
1一般社団法人公園からの健康づくりネット 事務局
pp.665-668
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200944
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公園からの健康づくりとは
日本の平均寿命は男性79.55年,女性86.30年に達する一方で,不健康な期間が男性で9.13年,女性では12.68年あると言われ1),いまや,日本の国民医療費は年間40兆円を超えた。
厚生労働省は2025年を目途に,可能な限り住み慣れた地域で生活を継続できる住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体となった地域包括ケアシステムの構築を目指している。これは「介護」「医療」「予防」という専門的なサービスと,その前提としての「住まい」と「生活支援・福祉サービス」が連携しながら在宅の生活を支えるものとされる。これは主として高齢者を想定したサービス体系であるが,メタボドミノで例えられる生活習慣からの重篤な病への移行は,若い頃の生活習慣が高齢になるにつれて影響を及ぼすと言い換えられる。若い世代の正しい生活習慣は,将来の元気な高齢者をつくることにつながる。病気を予防し,健康で生き生きとした生活を送るための改善として,運動を習慣化することが重要である。
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