Japanese
English
第5土曜特集 循環器病学の未来──基本計画から考える循環器病学のグランドデザイン
AI・数理モデルによる循環器疾患診療・研究の変貌
デジタルツイン・デジタルバイオマーカーをいかに活用するか?
How to utilize digital twins and digital biomarkers?
田村 雄一
1
Yuichi TAMURA
1
1国際医療福祉大学医学部循環器内科学
キーワード:
デジタルツイン
,
デジタルバイオマーカー
,
ウェアラブルデバイス
,
プレシジョンメディスン
Keyword:
デジタルツイン
,
デジタルバイオマーカー
,
ウェアラブルデバイス
,
プレシジョンメディスン
pp.1354-1358
発行日 2022年12月31日
Published Date 2022/12/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu283141354
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
がん治療領域ではゲノムを活用したプレシジョンメディスンが隆盛をきわめているが,心臓血管領域では単一の指標をもとに個別化医療を実用化できる実例は限られている.そこで,複数のモダリティからのデータを解釈したり層別化したりすることができるデジタルバイオマーカーやデジタルツインの技術に注目が集まっている.膨大なデータをもとにAIを活用することで,たとえば画像データからバイオマーカーを推定したり,特定の医薬品が効果を発揮することが期待される患者群を特定したりすることが可能になることから,今後の臨床試験で必要な技術となることが期待される.本稿ではデジタルバイオマーカーやデジタルツインの用語について解説を行うとともに,その実用化の実例やどのようなフレームワークで実現していくかについて述べる.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.