Japanese
English
展望
デジタルバイオマーカーを用いたメンタルヘルス研究の現状と展望
Digital Biomarkers in Mental Health Research: Current status and future directions
高橋 史也
1
,
橋本 里奈
1
,
安達 滉一郎
1
,
黒沢 拓夢
1
,
太田 一実
1
,
滝沢 龍
1,2
Fumiya Takahashi
1
,
Rina Hashimoto
1
,
Koichiro Adachi
1
,
Takumu Kurosawa
1
,
Kazumi Ota
1
,
Ryu Takizawa
1,2
1東京大学大学院・教育学研究科
2Institute of Psychiatry, Psychology and Neuroscience, King‘s College London
1Graduate School of Education, The University of Tokyo, Tokyo, Japan
2Institute of Psychiatry, Psychology and Neuroscience, King‘s College London
キーワード:
デジタルメンタルヘルス
,
digital mental health
,
デジタルバイオマーカー
,
digital bio-marker
,
スマートフォン
,
smartphone
,
スマートウォッチ
,
smartwatch
,
デジタルデバイス
,
digital device
Keyword:
デジタルメンタルヘルス
,
digital mental health
,
デジタルバイオマーカー
,
digital bio-marker
,
スマートフォン
,
smartphone
,
スマートウォッチ
,
smartwatch
,
デジタルデバイス
,
digital device
pp.357-368
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206581
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
抄録 近年,メンタルヘルス領域において「デジタルバイオマーカー(digital bio-marker)」という指標が注目を集めている。デジタルバイオマーカーとは,デジタルデバイスを介して取得する日常の行動,生理状態,社会活動などのデータである。リアルタイムで継続的に取得可能な客観的指標であることから,従来の「自己報告に基づいた評価」の課題を乗り越え,メンタルヘルス不調の早期把握や正確性の向上に役立つことが期待されている。しかし,デジタルバイオマーカーを用いたメンタルヘルスケアの取り組みは世界的にも萌芽期にあり,今後のさらなる研究の蓄積が望まれる。本論考では,メンタルヘルス領域におけるデジタルバイオマーカーの活用に関する先行研究を概観し,今後の展望について述べた。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.