Japanese
English
特集 自己免疫性肝疾患――いま何が問題となっているのか?
小児の自己免疫性肝疾患
Pediatric autoimmune liver disease
梅津 守一郎
1
Shuichiro UMETSU
1
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
キーワード:
原発性硬化性胆管炎(PSC)
,
自己免疫性肝炎(AIH)
,
炎症性腸疾患(IBD)
,
肝移植
Keyword:
原発性硬化性胆管炎(PSC)
,
自己免疫性肝炎(AIH)
,
炎症性腸疾患(IBD)
,
肝移植
pp.1072-1075
発行日 2022年12月17日
Published Date 2022/12/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu283111072
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
小児期発症の自己免疫性肝疾患(AILD)には自己免疫性肝炎(AIH),原発性硬化性胆管炎(PSC),それらのオーバーラップした病態としてPSC-AIHオーバーラップ症候群がある.小児期発症のAILDと成人発症の異同については,成人でまれとされるPSC-AIHオーバーラップ症候群が小児期では約30%合併すること,小児期発症のAILDの一部に単一遺伝子疾患がみられること,成人期で診断される原発性胆汁性胆管炎が小児期にはきわめて少ないことなど,小児期特有のAILDの病態がある.特に,わが国での小児のPSC-AIHオーバーラップ症候群はAIH,PSCより治療抵抗性を示し,より早期に予後不良である経過をたどる点に注意が必要である.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.