FORUM グローバルヘルスの現場力・Vol.8
アジアで探る,真の看護とは何か?
虎頭 恭子
1
1国際協力機構(JICA)ラオス国 持続可能な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクト
pp.298-301
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28304298
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世界保健機関(WHO)が “国際看護師・助産師年” と定めた2020年は,世界中が新型コロナウイルスの大流行によって脅かされ,それまで以上にフロントラインで従事する医療従事者に目が向けられた年となった.看護職はフロントラインで医療を提供する最大の職種であり,“誰一人取り残さない(Health for All)” というユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成するためには590万人の看護師が不足しており,そのうち530万人は低所得国および低中所得国に集中すると推定されている1).2030年までにこのギャップを埋めて,持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成に向けた世界的な取り組みを実現するうえで,看護職の教育,労働環境,リーダーシップへのさらなる投資が求められている.
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