特集 アジアの大学を知る 日本の看護研究力を高める
アジアの大学視察で得たもの
上別府 圭子
1,2,3
,
真田 弘美
1,4
,
山本 則子
1,5
1東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
2東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
3東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻家族看護学分野
4東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野
5東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻高齢者在宅長期ケア看護学/緩和ケア看護学分野
pp.658-662
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201581
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はじめに
さまざまな実践現場において,先人たちが培ってきたクオリティの高い日本の看護が,グローバルに貢献する1つの道筋として,まず世界に認知される必要がある。しかし,認知度が低いとしたら,どうやらそれが現実のようなのだが,その責任の大部分は日本の看護系大学にあると言っても過言ではないだろう。日本の看護系大学はもっともっと,クオリティの高い研究を,世界に発信していかなくてはならない。
筆者らは,2018年3月に,以下の目的をもって,アジアの中でも国際的に評価の高い4大学を訪問した。そこで得られたものは,東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンターや健康科学・看護学専攻の筆者らが,今後の活動に活かしていくのはもちろんのこと,日本の看護系大学が日本の看護学,あるいは世界の看護学としての役割を果たすために参考になると考え,本誌上で報告することとした。
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