Japanese
English
特集 脂肪移植の新展開――基礎から臨床へ
脂肪移植とインプラントによる乳房再建
-――ハイブリッド法
Breast reconstruction with fat grafting and silicone breast implant
中川 志保
1
,
森 正徳
1
,
吉村 浩太郎
1
Shiho NAKAGAWA
1
,
Masanori MORI
1
,
Kotaro YOSHIMURA
1
1自治医科大学形成外科
キーワード:
乳房再建
,
脂肪幹細胞
,
放射線障害
,
ハイブリッド再建
,
ニードリング
,
DPS(dermal purse-string suspension)
,
脂肪移植
,
脂肪注入
Keyword:
乳房再建
,
脂肪幹細胞
,
放射線障害
,
ハイブリッド再建
,
ニードリング
,
DPS(dermal purse-string suspension)
,
脂肪移植
,
脂肪注入
pp.139-143
発行日 2022年10月8日
Published Date 2022/10/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28302139
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ハイブリッド法により人工物と自家脂肪組織を併用して乳房再建を行うことで,移植部位の体積を増大し形態を整えるだけでなく,脂肪組織に含まれる幹細胞の効能により,組織の血行や治癒能を改善することができる.これにより,従来は人工物での再建が困難であった放射線照射後の症例も人工物で再建を行うことが可能になった.複数回の手術となるが,適切に行われれば低侵襲で,自家組織ならではの利点は多く,放射線療法後の虚血組織や人工物の弱点を補うことができる.さらにニードリングやDPS(dermal purse-string suspension)などの手法を併用することで,良好な乳房形態を再建することができる.近年の乳房再建において欠かせない重要な手法であり,今後も本法の適応は拡大していくことが予想される.
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