乳癌に対するoncoplastic surgery 乳房再建術
脂肪移植を用いた乳房再建
吉村 浩太郎
1
1東京大学 形成外科
キーワード:
フローサイトメトリー
,
自家移植
,
脂肪組織
,
乳房形成術
,
乳房腫瘍
,
部分的乳房切除
,
臨床プロトコール
,
脂肪移植
,
脂肪注入法
Keyword:
Adipose Tissue
,
Breast Neoplasms
,
Clinical Protocols
,
Flow Cytometry
,
Transplantation, Autologous
,
Mastectomy, Segmental
,
Mammaplasty
pp.1000-1005
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015000794
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脂肪組織は,その内包する幹細胞の効能で,注入移植することにより移植部位の形態,大きさだけでなく,組織の血行や治癒能を改善することができる.複数回の手術とはなるが,適切に行われれば,放射線治療後の虚血組織や人工物の弱点を補い,自家組織ならではの効能があり,乳房再建において欠かせない重要な手法である.一方,適切な手技でなければ脂肪壊死から嚢胞形成し,長期的な後遺症となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014