Japanese
English
今月の症例
自己脂肪注入による豊胸術後の脂肪壊死の1例
Necrosis of autologous fat obtained by liposuction for breast augmentation
内田 玲
1
,
島田 眞路
1
Rei UCHIDA
1
,
Shinji SHIMADA
1
1山梨医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yamanashi Medical University
キーワード:
脂肪注入
,
脂肪壊死
,
豊胸術
,
脂肪吸引
Keyword:
脂肪注入
,
脂肪壊死
,
豊胸術
,
脂肪吸引
pp.213-215
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902454
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38歳,女性の自己脂肪注入による豊胸術後の脂肪壊死を報告した.両下肢より吸引した脂肪細胞を両側乳房に豊胸目的にて注射器を用いて注入された5か月後,同部の圧痛,皮下硬結が出現し,さらに約3か月後乳房の著明な腫脹を認め,内部より壊死した脂肪細胞を含む黄褐色漿液性の内容液を約800ml排出した.下床には弾性硬の皮下硬結を認め,同部は組織学的には脂肪織葉間部にリンパ球を中心にマクロファージ,形質細胞の浸潤を認め,脂肪織炎像を呈していた.内容液を排出後,皮下硬結は炎症症状の消退ともに急速に縮小傾向を認めた.
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