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特集 計画的セレンディピティが医学・創薬を革新する!
血栓症診断の計画的セレンディピティ
Planned Serendipity for thrombosis diagnosis
新田 尚
1
,
西川 真子
2
Nao NITTA
1
,
Masako NISHIKAWA
2
1株式会社CYBO代表取締役社長
2東京大学医学部附属病院検査部
キーワード:
循環血小板
,
アテローム血栓症
,
血栓症リスク検査
,
深層学習
,
人工知能(AI)
Keyword:
循環血小板
,
アテローム血栓症
,
血栓症リスク検査
,
深層学習
,
人工知能(AI)
pp.805-808
発行日 2022年8月27日
Published Date 2022/8/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28209805
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体内における血小板の動態は未解明な部分が多いことから,これを精密に計測するツールを開発し,アテローム血栓症などのさまざまな疾患における血小板の挙動を調べることでセレンディピティを巻き起こしたい.これまでに開発したインテリジェント画像活性セルソーター(iIACS)やインテリジェント血小板凝集塊識別法(iPAC)を用いて,血小板の活性化解析が可能であることを示してきた.最近では,iPACを新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者における重症化リスク予測に応用する研究を実施したところ,多くの患者に過剰な数の循環血小板凝集塊が存在し,その循環血小板凝集塊の出現頻度とCOVID-19患者の重症度,死亡率,呼吸状態,血管内皮機能障害の程度に強い相関があることが見出された.本技術を診断技術として広く普及させ,アテローム血栓症などの予防や病態理解,治療法の開発などに役立てたい.
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