Japanese
English
第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
病態
ステロイド抵抗性喘息
Steroid resistant asthma
町田 健太朗
1
,
松山 洋美
1
,
井上 博雅
1
Kentaro MACHIDA
1
,
Hiromi MATSUYAMA
1
,
Hiromasa INOUE
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学
キーワード:
ステロイド抵抗性
,
グルココルチコイド受容体(GR)
,
GRα
,
GRβ
,
HDAC
,
炎症性転写因子
,
2型自然リンパ球(ILC2)
Keyword:
ステロイド抵抗性
,
グルココルチコイド受容体(GR)
,
GRα
,
GRβ
,
HDAC
,
炎症性転写因子
,
2型自然リンパ球(ILC2)
pp.67-70
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2810167
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ステロイドは強力な抗炎症性作用を有しており,さまざまな炎症性・アレルギー性疾患の治療に使用されている.喘息治療の第一選択薬は,吸入ステロイド薬(ICS)であり,ICSの普及により喘息死亡者数は減少し,喘息の治療管理は改善している.大部分の喘息患者は低用量ICSでコントロールが可能であるが,コントロールに高用量ICSや経口ステロイド薬(OCS)を必要とする患者や,高用量ICSやOCSを用いてもコントロールが困難なステロイド抵抗性の重症喘息患者が存在する.ステロイド抵抗性に関するいくつかの機序が報告されているが,いまだ不十分である.ステロイド抵抗性の機序を明らかすることは重症喘息の新しい治療につながる可能性がある.
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