Japanese
English
第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
病態
ウイルス感染と喘息増悪
Virus-induced exacerbation in asthma
神尾 敬子
1
,
小川 知洋
1
,
松元 幸一郎
1
Keiko KAN-O
1
,
Tomohiro OGAWA
1
,
Koichiro MATSUMOTO
1
1九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設
キーワード:
喘息増悪
,
ウイルス感染
,
気道上皮細胞
,
タイトジャンクション
,
インターフェロン(IFN)
Keyword:
喘息増悪
,
ウイルス感染
,
気道上皮細胞
,
タイトジャンクション
,
インターフェロン(IFN)
pp.62-66
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2810162
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タイトジャンクション・アドヘレンスジャンクションからなる気道上皮バリア機構は,ウイルスなどの病原体の侵入を防ぎ,古典的な自然免疫として作用している.また,感染した気道上皮細胞では抗ウイルスインターフェロン(IFN)応答が誘導され,宿主感染防御の初期段階において重要な役割を果たしている.小児・成人喘息ともにウイルス感染は増悪の主な原因であるが,いまだ十分な制御には至っていない.ウイルス感染による増悪の機序としてさまざまな研究報告がなされているが,本稿では気道上皮バリアとIFN応答に着目し概説する.
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