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第1土曜特集 発展する脳卒中診療の最前線
脳卒中診断の進歩
脳卒中超音波診断の最近の動向
Recent trends in stroke diagnosis of ultrasonogram
遠井 素乃
1
,
北川 一夫
1
Sono TOI
1
,
Kazuo KITAGAWA
1
1東京女子医科大学脳神経内科
キーワード:
頸動脈エコー
,
経頭蓋超音波検査
,
経食道心エコー
Keyword:
頸動脈エコー
,
経頭蓋超音波検査
,
経食道心エコー
pp.1000-1008
発行日 2022年3月5日
Published Date 2022/3/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280101000
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脳卒中は,脳血管の障害により起こる一過性または永続的な虚血,または出血を伴う疾患である.とくに虚血性脳血管障害の臨床においては,ベットサイドで施行可能な超音波診断は必須なものとして検査の重要性が認識されてきている.脳梗塞の病巣を診断するのではなく,原因の検索を行うことが可能で,脳血管病変の評価,脳循環の評価,脳梗塞発症機序診断における塞栓源検索にも有用である.脳神経超音波検査の利点は,検者一人でも,ベットサイドで,リアルタイムに画像が評価でき,非侵襲的に痛みを伴わず,繰り返し施行可能であることがあげられる.2020年に日本脳神経超音波学会から『脳神経超音波マニュアル2020』が発表され,新たな知見を含めながら脳卒中領域を中心に解説する.
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