今月の主題 血栓症と臨床検査
各論
〈血栓症の画像診断〉
頸動脈プラークの画像診断
荒川 千晶
1
,
高木 誠
2
Chiaki ARAKAWA
1
,
Makoto TAKAGI
2
1東京都済生会中央病院神経内科
2東京都済生会中央病院
キーワード:
不安定プラーク
,
頸動脈エコー
,
black blood法
Keyword:
不安定プラーク
,
頸動脈エコー
,
black blood法
pp.1158-1161
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102084
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近年,本邦ではアテローム血栓性梗塞の増加が認められるようになってきた.アテローム硬化を基盤とするアテローム血栓性梗塞では,頸動脈をはじめとする主幹動脈に狭窄病変を認めることが多く,頸動脈プラークの評価はアテローム血栓性梗塞の診断・治療に必須である.また,プラークにも脳梗塞を発症しやすい不安定プラークと,比較的発症しにくい安定プラークがあり,その質的診断も画像検査にて可能である.
現在頸動脈プラークを評価する画像検査としては頸動脈エコーが汎用されているが,そのほかにも画像診断の進歩に伴いMRIなどによる評価も可能となっている.本稿では頸動脈エコーを中心に,頸動脈プラークに対する画像診断の方法について言及する.
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