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特集 敗血症診療を知る――J-SSCG2020のポイント
Sepsis-3における敗血症の定義と診断
Definition and diagnosis of sepsis in Sepsis-3
松田 直之
1
Naoyuki MATSUDA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学分野
キーワード:
Sepsis-3
,
日本版敗血症診療ガイドライン
,
敗血症診断
Keyword:
Sepsis-3
,
日本版敗血症診療ガイドライン
,
敗血症診断
pp.1148-1151
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279121148
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2016年に敗血症(sepsis)の定義と診断の国際基準が「Sepsis-3」1)として新しく公表され,「日本版敗血症診療ガイドライン2016」(J-SSCG2016)2)およびJ-SSCG20203)は,Surviving Sepsis Campaign guidelines 2016(SSCG2016)4)と同様に,Sepsis-3に準じて敗血症の定義と診断を記載している.現在,敗血症はSepsis-3の定義に準じて,“感染による生命を脅かす臓器不全の進行” と定義している.その一方で,Sepsis-31)の公表後5年の経過のなかで,Sepsis-31)における敗血症診断の感度の低さが問題とされている.臓器不全が進行する初期段階で,どのように敗血症を疑うかという方策であり,これはまさに感染症をどのように診断し,感染症の増悪をどのように感知するかという方策である.本稿では,J-SSCG2020に照らして,敗血症の定義と診断を考察する.
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