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今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?
プロカルシトニン
Procalcitonin
佐々木 淳一
1
1慶應義塾大学医学部救急医学
キーワード:
高感度プロカルシトニン(PCT)測定
,
敗血症
,
Surviving Sepsis Campaign
,
日本版敗血症診療ガイドライン
,
抗菌薬適正使用
Keyword:
高感度プロカルシトニン(PCT)測定
,
敗血症
,
Surviving Sepsis Campaign
,
日本版敗血症診療ガイドライン
,
抗菌薬適正使用
pp.400-406
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200793
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Point
●プロカルシトニン(PCT)はC反応性蛋白(CRP)と比較して,感染ストレス後の血中レベル上昇までの反応時間,ピークに達するまでの時間がともに短い.
●敗血症の可能性ありと判断する基準は,PCTの値で0.5ng/mL以上とされている.
●PCT偽陽性の病態として,侵襲の大きな手術,外傷後,熱傷後,熱中症などの細菌感染を伴わない病態が挙げられる.
●PCTは,敗血症の診断マーカーとして測定値の絶対値として捉えるのではなく,その経時的推移を追うことが重要である.
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