特集 理解を深めよう! ICUでよくみるおもな疾患・病態
敗血症(sepsis)
島居 傑
1
,
織田 成人
1
1千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学
キーワード:
敗血症(sepsis)
,
臓器障害
,
輸液反応性評価
,
血液浄化療法
Keyword:
敗血症(sepsis)
,
臓器障害
,
輸液反応性評価
,
血液浄化療法
pp.46-50
発行日 2018年12月25日
Published Date 2018/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000349
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敗血症(sepsis)は,「感染症によって重篤な臓器障害が引き起こされる状態」と定義される.その救命には迅速な治療開始と臓器障害への適切な対応が必要であり,なかでも循環障害に対しては,動的指標などを用いた輸液反応性の適切な評価が重要である.敗血症の治療では,病原微生物由来の物質(PAMPs)や体内で産生される免疫活性化物質(DAMPs),および,これらの刺激で産生されるhumoral mediatorの制御が救命に寄与する可能性がある.血液浄化療法はその制御への有用性が期待される治療法である.
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