Japanese
English
特集 COVID-19と循環器疾患
COVID-19が循環器診療に与えた影響
-――日本循環器学会アンケートを踏まえて
The impact of novel coronavirus(COVID-19)pandemic on emergency cardiovascular care
――Based on the questionnaire from the Japanese Circulation Society
田原 良雄
1
Yoshio TAHARA
1
1国立研究開発法人国立循環器病研究センター心臓血管内科部門心臓血管系集中治療科
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
医療崩壊
,
循環器診療
,
循環器救急疾患
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
医療崩壊
,
循環器診療
,
循環器救急疾患
pp.856-859
発行日 2021年11月27日
Published Date 2021/11/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27909856
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴い医療資源(医療従事者や医療器具,個人防護具)が枯渇し,COVID-19患者数増加によるCOVID-19専用病棟の新規運用に伴い循環器疾患に関する病床数が減少するなかで,循環器救急診療体制を維持するための対策が各地域で行われていることが,2020年4月より3回にわたり実施された日本循環器学会研修・研修関連施設におけるCOVID-19に関するアンケート調査結果から判明した.COVID-19患者には重症例に対する抗凝固療法が重要であり,心血管合併症の管理においてもCOVID-19対策チームに循環器内科医が参加することが必要である.COVID-19流行期において患者が診療を差し控えることで循環器救急疾患の転帰が悪化しないための啓発活動が今後の課題である.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.