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特集 行動嗜癖――ギャンブル障害・ゲーム障害等の実態と対策
ギャンブル行動症
【トピックス】
COVID-19による行動嗜癖への社会的影響
Social impact of COVID-19 on behavioral Addiction
白坂 知彦
1
,
常田 深雪
1
Tomohiro SHIRASAKA
1
,
Miyuki TSUNETA
1
1医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院精神保健科
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
ゲーム障害
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
ゲーム障害
pp.624-626
発行日 2022年11月5日
Published Date 2022/11/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28306624
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2019年12月に中国・武漢にて最初に特定された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,2020年1月に国内ではじめて発生が確認されて以降,感染者および重症者数は全国で増加した.2020年3月に世界保健機関(WHO)によりパンデミックが宣言され,身体の健康だけでなく,生活様式の変化やさまざまなレベルでメンタルヘルスに影響を与えている.COVID-19はパニック,不安,およびストレスの発生に関連し,その後に不安関連の行動,睡眠障害,薬物使用を含む習慣性の行動,および全体的な健康状態の低下を招く可能性が指摘されている.それら未曽有の危機に際して,不安・孤独を和らげるために,アルコールなどの依存性物質の使用に加えて,インターネット,ゲーム,ギャンブル,ソーシャルメディアの使用増多が問題として指摘されてきた.本稿では,COVID-19禍に生じたこれら行動嗜癖の問題と,それらに対して日本国内での注意喚起,また実臨床での雑感を報告する.
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