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特集 肥満・糖尿病とCOVID-19
COVID-19禍における血糖コントロール
-――COVID-19流行による生活習慣の変化と糖尿病血糖コントロールに関する調査結果を踏まえて
Challenges of glycemic control during the COVID-19 pandemic
宇野 希世子
1,2
,
浅原 哲子
1,3,4
Kiyoko UNO-EDER
1,2
,
Noriko SATOH-ASAHARA
1,3,4
1帝京大学臨床研究センター
2同医学部内科学講座
3国立病院機構京都医療センター臨床研究センター内分泌代謝高血圧研究部
4名古屋大学環境医学研究所メタボ栄養科学寄附研究部門
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
糖尿病
,
動脈硬化リスク管理
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
糖尿病
,
動脈硬化リスク管理
pp.286-291
発行日 2022年7月23日
Published Date 2022/7/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28204286
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2020年にはじまった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは,感染拡大と縮小を繰り返しながらすでに3年目となった.完全終息に至るまで,外出自粛,接触回避などの感染対策を意識した生活様式は当面続くと考えられる.自粛生活に伴う生活習慣の変化がみられるなか,生活習慣改善が治療の基本となる糖尿病患者においても食習慣や運動習慣の変化が危惧された.実際に糖尿病患者において,どのような生活習慣の変化が観察され,どのように糖尿病コントロールに影響を及ぼしたか,検討した結果を紹介する.これらの結果を踏まえ,今後は新しい生活様式のなかで,どのような支援,指導が必要であるかという検討と実践が重要であると考える.リモートでの栄養指導や運動支援の取り組みも一部ではじまっており,その効果が期待されている.医療機関,地域や民間企業など,患者を取り巻くステークホルダーが一体となって取り組み,環境整備を進めることが望まれる.
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