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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
総論
超高齢社会における日本老年医学会の役割
Role of the Japan geriatrics society in super-aged society
秋下 雅弘
1
Masahiro AKISHITA
1
1東京大学大学院医学系研究科老年病学
キーワード:
フレイル
,
老年症候群
,
高齢者総合機能評価(CGA)
,
ポリファーマシー
Keyword:
フレイル
,
老年症候群
,
高齢者総合機能評価(CGA)
,
ポリファーマシー
pp.324-328
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905324
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超高齢社会において,複数の疾患・症候と障害をもつ高齢者のQOLを維持,改善させるという視点で,包括的で最適な医療・ケアを提供することが重視されるようになってきたが,課題は山積している.日本老年医学会では各種指針,フレイルや高齢者の定義などの提言,そしてロードマップとしての「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」を作成し,その役割を果たすべく活動してきた.また,コロナ禍に伴う高齢者と高齢者施設の課題へ対処するための取り組みとして,新型コロナウイルス対策チームを結成し,一般向け啓発パンフレットや医療介護者向けマニュアルの整備などを行っている.老年医学とそれを実践する老年科の普及はまだまだであるが,これからやってくる大都市部の高齢化に備えるためにも,老年医学会の果たす役割は大きい.実地医家の方々も,ぜひ老年医学会のホームページを覗いていただき,各種ツールやガイドラインを日常診療に活用いただきたい.
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