特集 国際・国内学会の焦点
国際老年学会・日本老年医学会
村地 悌二
1
1東京大学老人病研究室
pp.19-22
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905766
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日本老年医学会
昨昭和41年11月1,2の両日,金沢市で村上元孝教授の会長の下に第8回日本老年医学会総会が開催された。特別講演,2つのシンポジウムの他,一般演題は228題で,年々増加している参会者は今回が最も多く,1,100名に達した模様である。
この学会の特徴は,医学が次第に専門分化し細分化する傾向にある際に,老年者というものを対象として,内科,外科をはじめ,整形外科,精神神経科,眼科,皮膚科等臨床各科の専門医が一堂に会して,討議を行う事であって,さらに公衆衛生学の方面からも毎回発表があり,基礎医学者の参加も得て,極めて綜合的な色彩が強い点である。特に特別講演やシンポジウムには,毎回基礎医学者や生物学者による講演が行われて,臨床的な老年者の疾患に関する研究ばかりでなく,老年医学の大きな研究分野である老化現象の追及にもとりくもうという意気ごみが見られている。
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