Japanese
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教育講座
リハビリテーション医学に必要な老年医学のエッセンス
The Essence of Geriatric Medicine Required for Rehabilitation Medicine
新村 健
1
Ken Shinmura
1
1兵庫医科大学内科学総合診療科
キーワード:
軽度認知機能障害
,
高齢者総合機能評価
,
サルコペニア
,
フレイル
,
老年症候群
Keyword:
軽度認知機能障害
,
高齢者総合機能評価
,
サルコペニア
,
フレイル
,
老年症候群
pp.1020-1026
発行日 2019年12月18日
Published Date 2019/12/18
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老年医学とリハビリテーション医学との連携
新専門医制度の枠組みでいうならば,リハビリテーション医学は基本領域であり,老年医学は主に内科関連のサブスペシャリティ領域と位置づけられる.しかし,両者には類似点が多い.例えば,WHO国際障害分類における対象者を評価する視点(図1-a)は,高齢者の状態をDiseaseとDisabilityとの連関から解きほぐしていこうとする老年医学の視点(図1-b)と類似している.健康長寿の延伸に向けて,要介護予備軍の早期発見・介入をめざしている点,障害を有しながらも生きていく必要に迫られた期間に,QOLを向上させ,生活復帰を支援するために医療を提供するという点も,両医学で共通している.よって,超高齢社会を迎えた本邦において,両医学はお互いの得意分野を相補的に利用し,連携して地域医療を支える役割を担うべきと考えている.そこで本稿では,リハビリテーション医学に携わる先生方に,ぜひ知っておいていただきたい老年医学のエッセンスを概説したい.
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