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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
総論
超高齢社会を支える地域包括ケアシステムとかかりつけ医の役割
Super aging society supported by community based integrated care system and role of kakaritsuke physician
江澤 和彦
1
Kazuhiko EZAWA
1
1日本医師会常任理事
キーワード:
地域包括ケアシステムの構築
,
かかりつけ医の社会的機能
,
尊厳の保障
Keyword:
地域包括ケアシステムの構築
,
かかりつけ医の社会的機能
,
尊厳の保障
pp.329-333
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905329
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わが国の高齢者(65歳以上)の人口は,2042年をピークとして増加が続き,生産年齢人口の減少に伴って高齢化率は長期的に高まる.わが国の100年余にわたり持続する人口減少社会を支えるために,2025年から2040年にかけて,将来の礎を築くことは不可避の命題であり,国をあげて地域共生社会の実現を目指している.地域共生社会を実現するためのツールである地域包括ケアシステムの本質は,地域づくりであり,地域づくりの主体である地域住民を中心として,行政,関係者,あらゆる社会資源を用いて構築する総力戦となる.今後,超高齢社会を支える地域包括ケアシステムの構築とかかりつけ医の役割の重要性がさらに高まる.かかりつけ医の社会的機能による地域づくりへの参画がおおいに期待されている.その中身は住民向けの健康づくり,出前講座,認知症カフェの実践,通いの場への参加など多岐にわたる.最終的なゴールは,すべての人の人生の最期までの尊厳の保障にほかならない.
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