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特集 医療スタッフが知っておきたい性的マイノリティと医療
性同一性障害/性別違和の診療ガイドラインとGID(性同一性障害)学会認定医/認定コーディネーター制度
Clinical guidelines for gender identity disorder/gender dysphoria and the certification system of Japanese society of gender identity disorder――The role of the certified doctor/certified coordinator in the medical team
松本 洋輔
1
Yosuke MATSUMOTO
1
1岡山大学病院ジェンダーセンター
キーワード:
日本精神神経学会
,
GID学会
,
性同一性障害の診断と治療に関するガイドライン
,
エキスパート研修会
,
認定医
,
認定コーディネーター
Keyword:
日本精神神経学会
,
GID学会
,
性同一性障害の診断と治療に関するガイドライン
,
エキスパート研修会
,
認定医
,
認定コーディネーター
pp.268-272
発行日 2021年10月23日
Published Date 2021/10/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27904268
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日本精神神経学会の「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」は広く知られており,主要な治療施設ではこのガイドラインに沿って診療が行われている.ガイドラインによる診療は精神科医の関与のもと,複数診療科が包括的な治療を実施するものとなっている.とくに身体的な治療を行うためには,医療チームによる会議を開く必要がある.記載されている身体的治療は,思春期の患者を対象とした二次性徴抑制療法,ホルモン療法と乳房切除,性別適合手術である.2016年に,GID(性同一性障害)学会は認定医制度をスタートさせた.2021年からは心理専門職,看護・助産師,法曹関係者,教員などを対象とした認定コーディネーター制度が追加された.これらはどのような人が性別違和をもつ人の治療や援助に携わるべきかを示す1つの基準である.2018年からガイドラインに沿ってGID学会認定医が認定施設で実施した乳房切除術,性器に対する性別適合手術は保険診療の適応を受けている.
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