今月の臨床 若年女性の外来診療に役立つ基礎知識
性同一性障害
中塚 幹也
1,2,3
1岡山大学大学院保健学研究科
2岡山大学ジェンダークリニック
3GID(性同一性障害)学会
pp.475-480
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208792
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●性同一性障害の診断では,身体の性と性自認との関係に着目し,性指向や性役割は問わない.この点では,身体の性と性指向との関係に着目して判断する同性愛とは異なる.
●ホルモン療法中は,副作用のチェックのための検査と,禁煙や体重管理などの注意を喚起する必要がある.
●二次性徴に伴って起こる自殺企図や不登校,また,不可逆的な身体の変化を回避するためには,適切な時期に二次性徴抑制療法を行うことが有効である.
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