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第1土曜特集 構造生命科学による創薬への挑戦
タンパク質工学から創薬へ
タンパク質工学から創薬へ
-――スマートドラッグの実現に向けて
From protein engineering to drug design
――Toward the realization of smart drugs
松長 遼
1
,
津本 浩平
1,2
Ryo MATSUNAGA
1
,
Kouhei TSUMOTO
1,2
1東京大学大学院工学系研究科
2東京大学医科学研究所
キーワード:
タンパク質工学
,
スマートドラッグ
,
ドラッグデリバリーシステム(DDS)
,
刺激応答性DDS
Keyword:
タンパク質工学
,
スマートドラッグ
,
ドラッグデリバリーシステム(DDS)
,
刺激応答性DDS
pp.582-587
発行日 2021年8月7日
Published Date 2021/8/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27806582
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抗体医薬品をはじめとするタンパク質を利用した治療薬は増加の一途をたどっている.近年のタンパク質工学の進歩に伴い,標的に対する結合特異性・親和性,熱安定性,血中半減期の向上や免疫原性の低下のための設計や化学修飾法の開発にとどまらず,薬物代謝や薬物作用の両方を制御できるような新しいタンパク質治療薬が提案されている.本稿では,生化学的知見に基づき設定された条件において機能する刺激応答性のスマートなタンパク質治療薬や,ドラッグデリバリーシステム(DDS)の創製におけるタンパク質工学の果たす役割に焦点を当て,紹介する.
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