Japanese
English
第1土曜特集 抗体医薬の進歩と課題
リード抗体取得・エンジニアリング技術
【可変領域】
抗原結合親和性向上のための技術
Technology for improving binding affinity antibodies
松長 遼
1
,
津本 浩平
1,2
Ryo MATSUNAGA
1
,
Kouhei TSUMOTO
1,2
1東京大学大学院工学系研究科
2東京大学医科学研究所
キーワード:
ディスプレイ法
,
合理的設計
,
次世代シーケンシング(NGS)
Keyword:
ディスプレイ法
,
合理的設計
,
次世代シーケンシング(NGS)
pp.862-866
発行日 2023年6月3日
Published Date 2023/6/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28510862
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
動物免疫や合成ライブラリから取得された抗体は,望ましいエピトープに結合することで優れた生物活性を発揮するが,標的親和性が不十分であるために医薬品への応用が難しい場合も多い.そのような場合,抗体配列の一部を改変して,エピトープを変えずに親和性を向上させる戦略がとられる.本稿では,ファージディスプレイなどの実験的手法,コンピュータを用いた合理的設計手法,次世代シーケンシング(NGS)を用いた,親和性向上について紹介する.いずれの手法も互いに深く関連しており,これらを適切に組み合わせることで,親和性のみならず構造・コロイド安定性など,総合的な観点からデザインを行うことが重要である.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.