Japanese
English
特集 AIにより加速する生体分子デザイン
Ⅳ.機能核酸デザイン
生体分子の実験的進化工学
Experimental directed evolution of biomolecules
寺坂 尚紘
1
Terasaka Naohiro
1
1東京科学大学未来社会創成研究院地球生命研究所
キーワード:
分子進化工学
,
タンパク質工学
,
ハイスループットスクリーニング
,
アプタマー
Keyword:
分子進化工学
,
タンパク質工学
,
ハイスループットスクリーニング
,
アプタマー
pp.174-178
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760020174
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
2018年のノーベル化学賞は,進化の原理を利用して生体分子の機能を改良する技術である“分子進化工学”の研究者3人に与えられた。分子進化実験では,生体分子の変異体ライブラリーから目的とする活性を持つ分子をスクリーニング・回収し,再び変異を導入して活性が更に向上した分子をスクリーニング・回収するというプロセスを繰り返すことで,目的の活性が飛躍的に向上した分子を創出することができる。これまでに多数の分子進化手法が報告されており,近年ではAI技術と組み合わせることで様々な機能性分子を創出することが可能になっている。
本稿では最新の研究成果も交えながら,分子進化工学研究における様々な実験手法の概要を紹介する。

Copyright © 2025, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.