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特集 災害メンタルヘルス
災害が心に与えるもの
-――精神保健福祉センターの立場から
About the impact of disasters on the mind
――From the standpoint of the Mental Health and Welfare Center
皆川 英明
1
Hideaki MINAGAWA
1
1広島市精神保健福祉センター
キーワード:
豪雨災害
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
災害派遣精神医療チーム(DPAT)
Keyword:
豪雨災害
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
災害派遣精神医療チーム(DPAT)
pp.128-132
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27802128
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精神保健福祉センターは精神保健福祉法第6条によって都道府県ならびに指定都市に設置が義務づけられており,全国に69カ所ある.その業務は行政面,相談診療面など多岐にわたり,近年では災害発生時における地域住民への支援も大きな役割となっている.筆者は2014年から現職に就いて以降,これまでにいくつかの災害を経験した.とりわけ大きかったのは2回の豪雨災害と昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大である.豪雨災害においては災害派遣精神医療チーム(DPAT)が,COVID-19対応においては新型コロナウイルス感染症医療調整本部の役割が重要であった.本稿ではそれら体験に基づき,精神保健福祉センターの立場から災害が心に与える影響について総論的に述べるとともに,支援における組織的なアプローチの重要性について触れてみたい.
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