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特集 災害メンタルヘルス
災害後のメンタルヘルスと保健医療福祉連携
Post-disaster mental health and health and medical welfare cooperation
高橋 晶
1,2
Sho TAKAHASHI
1,2
1筑波大学 医学医療系 災害・地域精神医学,茨城県立こころの医療センター
2筑波メディカルセンター病院精神科
キーワード:
災害派遣精神医療チーム(DPAT)
,
精神保健医療福祉
,
医療連携
,
こころのケア
,
精神保健・心理社会的支援(MHPSS)
Keyword:
災害派遣精神医療チーム(DPAT)
,
精神保健医療福祉
,
医療連携
,
こころのケア
,
精神保健・心理社会的支援(MHPSS)
pp.143-148
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27802143
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被災後,地域における平時の精神保健医療福祉活動能力が一時的にダメージを受ける.効率的な支援のためには精神保健医療福祉の連携が重要である.災害時の精神面での対応は,医療だけではなく保健・福祉・介護など多岐にわたり広範囲である.災害時のこころのケアは急性期,そして中長期になればなるほど,単に精神面のみならず生活の支援といってもいいと考えられる.組織,チーム,支援者と連携するためには,それぞれの組織,団体,支援者がどのような役割を得意とし,また何が限界点であるかなど,連携する側もよく知っておく必要がある.よく理解していれば,互いに自分のチームの弱点を補強しあったり,活動を強固なものにできる可能性がある.平時から互いに連携する組織の内容を理解し,訓練などで顔の見える関係性を構築し,災害に備えること,そして災害後に協働することが重要であると考える.
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