特集 透析医療における災害対策
11.日本災害時透析医療協働支援チーム(JHAT)
森上 辰哉
1,2,3,4
1 五仁会元町HDクリニック臨床工学部
2 日本臨床工学技士会災害対策委員会
3 日本透析医会災害時透析医療対策委員会
4 JHAT事務局
キーワード:
日本災害時透析医療協働支援チーム
,
組織的支援活動
,
熊本地震
,
豪雨災害
Keyword:
日本災害時透析医療協働支援チーム
,
組織的支援活動
,
熊本地震
,
豪雨災害
pp.801-806
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001804
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1995年の阪神・淡路大震災発生当時,医療はまったく無防備であったため,被害はよりいっそう大きなものになった.この教訓を軸として2011年の東日本大震災では,日本透析医会を中心に組織としての支援活動を実施した.これらの必要性はきわめて高いものであることが認識された.この経験を出発点として医療職関連団体が協力し,支援部隊「JHAT」を発足させるに至った.発足後,2016年の熊本地震が最初の活動で,その後2018年の西日本豪雨,2019年の台風15号(令和元年房総半島台風),および台風19号(令和元年東日本台風)で派遣活動を実施した.これらの活動を通じて,成果が報告されている一方,多く問題点があることもわかった.今後は,有事の際に有効な活動ができるよう,対策を講じていく.
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