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第1土曜特集 痛み――慢性痛研究の最近の話題と将来展望
画像診断
エコーガイド下頸椎神経根ブロックの実際
Ultrasound-guided nerve blocks for cervical spinal disorders
石川 哲大
1
Tetsuhiro ISHIKAWA
1
1地方独立行政法人さんむ医療センター整形外科
キーワード:
頸椎神経根ブロック
,
運動器超音波
,
横突起
Keyword:
頸椎神経根ブロック
,
運動器超音波
,
横突起
pp.55-59
発行日 2021年7月3日
Published Date 2021/7/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2780155
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近年の運動器エコー機器の高性能化や画像の高精細化により,エコーガイド下の各種手技が広く行われるようになっている.頸椎神経根ブロックの対象となる主な疾患は,頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症性神経根症である.ブロックは側臥位とし,in line positionが推奨される.C7横突起や椎骨動脈によりレベルを同定し,横突起前結節と後結節(カニ爪様陰影)からでてくる神経根を描出する.頸椎には神経血管をはじめとして重要な臓器が多数存在するため,さまざまな合併症の報告がある.主なものとして,横隔神経麻痺や脊髄損傷などの可能性があげられるが,知識を整理し,エコー下によく観察することにより,以前より安全に,確実にブロックを行うことが可能となっている.
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