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特集 口腔と全身疾患研究の最前線
はじめに
Introduction
今井 健一
1
Kenichi IMAI
1
1日本大学歯学部細菌学講座/生体防御医学研究所生体防御部門
pp.1009-1010
発行日 2021年6月19日
Published Date 2021/6/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu277121009
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- Abstract 文献概要
口腔と全身との関連性が科学的に検証され,歯周病をはじめとする口腔疾患が全身疾患と密接に関係していることが明らかとなってきた.国家の経済運営と財政改革の基本指針である「経済財政運営と改革の基本方針2020―危機の克服,そして新しい未来へ(骨太方針2020)」のなかにも,“細菌性やウイルス性疾患の予防という観点も含め,口腔の健康と全身の健康の関連性をさらに検証” と明記されるなど,口腔に対する関心が高まっている.最近では,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が唾液中に多く存在することや,SARS-CoV-2のレセプターであるACE2が舌を含む口腔粘膜に多く発現しているため,口腔がウイルスの感染の場となっている可能性も示されている.
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