MT Seminar―読んで、見て、深める臨床検査技師のための誌上講義
知っておこう 口腔と全身の病気との関連―口腔微生物叢の重要性
今井 健一
1
1日本大学歯学部 感染症免疫学講座
pp.59-64
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt54010059
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要点
☑「自分の歯で食事をすること」の重要度は年齢とともに増し,幸福度にも直結します.しかし,歯を失ってからその大切さに気づくことが多いのが現状です.歯を失うもっとも大きな要因は,口腔細菌が原因となる歯周病です.
☑近年,歯周病が肺炎,心疾患,糖尿病,大腸癌,低体重児出産,およびアルツハイマー型認知症などの全身疾患の誘因となることがわかってきました.
☑口腔を健康に保つことが,誤嚥性肺炎や糖尿病の予防,さらには術後感染症の予防に有効であると明らかとなっています.
☑コロナ禍のなかで,唾液を用いた抗原検査やPCR検査が注目を集めました.今後はよりいっそう,口腔や唾液を対象とした検査・診断の進展が期待されています.
☑口は健康と病気,両者の入口であり,そして何よりも命の入口です.口腔は生きる・食べる・話すことの基本です.今後,ますます口腔から全身の健康を考えることが重要となります.

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