特集 歯科領域の薬物療法 薬を使いこなす"知識"と"ノウハウ"
歯科領域の感染症における予防・治療薬の考え方・使い方 口腔細菌が誤嚥性肺炎をはじめとする呼吸器疾患へ及ぼす影響と口腔ケアの重要性
神尾 宜昌
1
,
今井 健一
1日本大学 歯学部細菌学講座
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
Exo-Alpha-Sialidase
,
気道疾患
,
細菌感染症
,
歯周疾患
,
肺炎-誤嚥性
,
肺炎-細菌性
,
歯科予防処置
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
口腔ケア
,
口腔内細菌
Keyword:
Bacterial Infections
,
Influenza, Human
,
Respiratory Tract Diseases
,
Pneumonia, Bacterial
,
Periodontal Diseases
,
Pneumonia, Aspiration
,
Neuraminidase
,
Dental Prophylaxis
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.2284-2291
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020218331
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<Key Points>◎わが国において、肺炎は死因第5位、誤嚥性肺炎は第7位で、いずれも死亡者の90%以上が75歳以上の高齢者で占められている。◎肺炎の発症に口腔細菌が関与している可能性が高く、口腔ケアが肺炎予防において重要である。◎インフルエンザの発症に口腔細菌が分泌するノイラミニダーゼが関与している可能性があり、口腔ケアでインフルエンザを予防できる可能性がある。◎世界の死因第4位である慢性閉塞性肺疾患の発症や増悪に歯周病が関与している可能性がある。◎地域包括ケアを実現する上で多職種連携が重要であるが、薬剤師と歯科医師とのさらなる連携推進が必要である。
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