Japanese
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特集 ここまでわかった細胞老化と腫瘍
副腎腫瘍と細胞老化
-――コルチゾール/ストレスと細胞老化
Adrenocortical tumor and cell senescence
――cortisol/stress and cell senescence
笹野 公伸
1
,
高 鑫
1
,
北脇 優子
1
,
山崎 有人
1
Hironobu SASANO
1
,
Xing GAO
1
,
Yuko KITAWAKI
1
,
Yuto YAMAZAKI
1
1東北大学大学院医学系研究科医科学専攻病理診断学分野
キーワード:
副腎腫瘍
,
コルチゾール
,
細胞老化
Keyword:
副腎腫瘍
,
コルチゾール
,
細胞老化
pp.172-176
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27702172
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種々のホルモンのなかでも,コルチゾールを含む糖質コルチコイドは生体防御機構のなかできわめて重要な役割を果たしている.しかし,このコルチゾールも過剰状態になると細胞傷害を引き起こすことはよく知られてきた.とくに,コルチゾールを過剰産生するクッシング(Cushing)症候群を伴う副腎皮質腫瘍ではSASPとよばれる状態を励起し,腫瘍細胞に細胞老化を生じさせることが近年の研究成果から明らかにされた.現在,このコルチゾール過剰状態と細胞老化は慢性的に持続するストレスとの関係でも大きな注目を集めている.
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