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第1土曜特集 My Medicine(マイ・メディシン)――オルガノイド研究が拓く新しい医療のかたち
感染症研究の観点から
胃オルガノイドによるマイ・メディシン
My medicine with gastric organoids
栗崎 晃
1
,
高田 仁実
1
Akira KURISAKI
1
,
Hitomi TAKADA
1
1奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
キーワード:
胃
,
幹細胞
,
分化
,
ES細胞
,
メネトリエ病
Keyword:
胃
,
幹細胞
,
分化
,
ES細胞
,
メネトリエ病
pp.585-589
発行日 2021年2月6日
Published Date 2021/2/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27606585
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近年,病態解明や創薬に消化管組織のオルガノイドを利用したアプローチが期待されている.消化管オルガノイドには,成体に存在する胃上皮の前駆細胞から複数の成熟上皮細胞を含む組織を分化させるものと,ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)などの多能性幹細胞を用いて発生の初期段階からステップごとに分化させて組織を分化させる方法の2種類存在する.筆者らは,後者の方法を利用して成熟胃オルガノイドを分化させる方法を開発し,さらに疾患モデルの一例としてメネトリエ(Ménétrier)病モデルを胃オルガノイドで作製した.本稿では,筆者らのアプローチを紹介したい.
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