Japanese
English
特集 水疱をきたす疾患
臨床例
バンコマイシン誘発性線状IgA水疱性皮膚症
A case of vancomycin-induced linear IgA bullous dermatosis
小野寺 潤一
1
,
足立 剛也
1
,
朱 瀛瑤
1
,
中村 善雄
1
,
高橋 勇人
1
,
天谷 雅行
1
,
齋藤 昌孝
1
Junichi Onodera
1
,
Takeya Adachi
1
,
Yingyao Zhu
1
,
Yoshio Nakamura
1
,
Hayato Takahashi
1
,
Masayuki Amagai
1
,
Masataka Saito
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
バンコマイシン
,
薬剤誘発性線状IgA水疱性皮膚症
,
自己免疫性水疱症
Keyword:
バンコマイシン
,
薬剤誘発性線状IgA水疱性皮膚症
,
自己免疫性水疱症
pp.246-250
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003756
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・術後敗血症に対するバンコマイシン塩酸塩(VCM)投与後に四肢・体幹と口腔内に緊満性水疱を認め,病歴と精査の結果から,VCM誘発性線状IgA水疱性皮膚症(linear IgA bullous dermatosis:LABD)と診断した.
・過去の報告も含めて,VII型コラーゲン特異的IgA ELISAの結果について,VCM中止後の発症早期とVCM中止1カ月以降とで比較したところ,後者ではVCM添加下でもELISAが陰性となる症例が多かった.
・この結果を踏まえると,発症早期に通常のELISA検査に加えて,VCM添加下でのELISA検査を実施することが重要と考えられた.
(「症例のポイント」より)
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