Japanese
English
特集 水疱をきたす疾患
臨床例
分娩後に症状が悪化した妊娠性疱疹
A case of herpes gestationis that exacerbated after delivery
伊藤 崇
1
,
石崎 莉子
1
,
菊池 信之
1
,
山本 俊幸
1
Takashi Ito
1
,
Riko Ishizaki
1
,
Nobuyuki Kikuchi
1
,
Toshiyuki Yamamoto
1
1福島県立医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Fukushima Medical University
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
妊婦
,
好酸球
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
妊婦
,
好酸球
pp.242-245
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003755
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・妊娠性疱疹は妊娠中~後期および産褥期に生じる自己免疫性水疱症であり,その本態は水疱性類天疱瘡と同一である.
・臨床経過,および病理組織像での好酸球浸潤を伴う表皮下水疱,蛍光抗体直接法でIgG, C3の表皮基底膜への沈着,血清中の抗BP180Nc16a抗体が検出されたことから診断した.
・出産後に自然軽快する症例もみられるが,自験例は重症化し,ステロイドパルス療法などの濃厚な治療を要した.
・妊娠性疱疹は月経時や妊娠のたびに再燃する症例も報告されており,症状改善後も慎重な経過観察を行う必要がある.
(「症例のポイント」より)
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