特集 ワクチンと皮膚病
臨床例
BCG接種後に生じた腺病性苔癬
赤木 有沙
1
,
小林 慶儀
,
中島 利栄子
,
高瀬 早和子
,
太田 深雪
,
中東 恭子
,
立花 隆夫
1済生会中津病院 皮膚科
キーワード:
BCGワクチン
,
鑑別診断
,
予防接種
,
待機療法
,
結核疹-壊疽性丘疹状
,
苔癬-腺病性
Keyword:
BCG Vaccine
,
Diagnosis, Differential
,
Vaccination
,
Watchful Waiting
pp.1129-1132
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015074189
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<症例のポイント>近年、BCG接種の普及による小児結核の急速な減少の一方、BCGの副反応が注目されている。BCG接種後の副反応としては所属リンパ節炎が多いとされるが、最近では結核疹を含む皮膚結核の割合が増加している。腺病性苔癬は比較的まれな結核疹である。結核自身の減少によりその頻度は低下したが、近年、小児のBCG接種後に本症を発症した報告例が散見されるようになっている。今回われわれは、8ヵ月、女児のBCG接種に続発した腺病性苔癬の1例を経験したため、文献的考察とともに報告する。
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