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特集 脱毛症
統計
円形脱毛症に対するクロベタゾールプロピオン酸エステル密封療法の有効性と患者背景
Evaluation of the efficacy of occlusion dressing therapy with clobetasol propionate 0.05% in the treatment of alopecia areata
綾部 原子
1
,
高 奈緒
1
,
岩田 潤一
1
,
向所 純子
1
,
相原 道子
2
,
山口 由衣
1
Motoko Ayabe
1
,
Nao Ko
1
,
Junichi Iwata
1
,
Junko Mukaijo
1
,
Michiko Aihara
2
,
Yukie Yamaguchi
1
1横浜市立大学附属病院皮膚科
2横浜市立大学
1Department of Dermatology, Yokohama City University Hospital
2Yokohama City University
キーワード:
円形脱毛症
,
クロベタゾールプロピオン酸エステル密封療法
,
患者背景
Keyword:
円形脱毛症
,
クロベタゾールプロピオン酸エステル密封療法
,
患者背景
pp.889-893
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002622
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●円形脱毛症(alopecia areata:AA)患者41例に対して,クロベタゾールプロピオン酸エステルの密封療法を施行し,その効果と患者背景を検討した.有効例は41例中32例,有効率79.8%(多発型80.0%,汎発型80.8%)であり,広範囲の脱毛斑に対しても有効であった.軟毛の発毛時期は治療開始後1カ月~6カ月(平均2.29カ月)であった.罹患期間5年未満の症例で有効率は約87.5%であり,10年以上でも約80.0%に有効であった.40歳以上の中高年の症例においても80.9%の有効率を得られた.経過中に12例が再燃した.再燃時期が早期の症例はその後の治療への反応性が低下する傾向が認められた.外来診療による治療が可能であり,疼痛も伴わないことから有用性の高い治療の選択肢と考えられる.
(「ポイント」より)
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